★ Ryu の 目・Ⅱ☆ no.40

◆今月の風 : 前回の紀行メールの‘ウケ’がよかった?ので悪乗りです。
いささかアホさ加減が露わになってる部分もありますが、まっ、気楽に
ということでご容赦下さい。地域の表情が感じられます。
話題の提供は笠木弘二さんです。大の飛行機嫌い人間!!

<<<<実況中継型・メール紀行報告−その2・南方這い回り記>>>>

<四国の巻>

四国-1   Tue, 14 Mar 2006 17:45
乗せられるとすぐその気になるから困ったもんだ!始めます。四万十川、見てきました!河口から約10キロの所に中村の市街地、そこからさらに2-3キロ上流まで、行ってみました。もうそこは両岸とも築堤ではなく、もはや山間の流れ!台風などの増水時の水位が、川下に向かって薙ぎ倒された河岸の樹木で一目瞭然!川幅を考えるとその時の濁流の迫力がイメージできます!川風がやけに冷たい!そういえば、当地到着直前の車窓に雪が舞っていた!こちらでも今冬12月には2回ほど積雪があったそうだが、2ヵ月もたった三月の雪に、地元の人もあっけにとられていました!中村を発つ列車の名前がやけに空々しく感じられる!「南風26号」!2両編成、乗客約10名!ここもやはり「最果て」だね!

四国-2  Tue, 14 Mar 2006 18:07
>そういえば、昔、中村でパチンコしたけど出なかった!
★確かに、中村市いや去年から合併して四万十市、その街中で、でかい建築物の代表が、パチンコ屋だった!私はそれらに見向きもせずに四万十川の自然とであってきたが、世の中には、ここまで来てパチをやる御人がいるとは…!?やはり世紀末か!

四国-3 Tue, 14 Mar 2006 18:41
>旨いもの食えよー!
★はいよーっと言いたいとこなれど…昨日、富士の裾野を這い廻って、その足で夜行に飛び乗り四国に向かった!またしても横浜駅での人身事故で、この夜行寝台が1時間遅れ!北海道では恐怖の遅れ回復を経験したけど、今回は岡山での乗り継ぎが間に合わないという危機に!姫路ー岡山間新幹線乗り継ぎという離れ業のおかげで間に合ったものの、昨晩から今日の昼まで飯にありつけないという有様でした。前置きが長くなりましたが、昼に中村の駅前で腹にぶちこんだカツ丼の有り難さを思うと贅沢はできません!次の停車は「後免」!別に謝ることはないけど!

Re2:四国這い廻り記-3  Tue, 14 Mar 2006 19:06:18
>お父さんも好きやねー綱渡り的・禁欲的生活がー!?
★好きでやっとるわけやないがな!!今も中村出るとき、飲み物、食物仕入れる時間が無く、車内販売なんていう文化的サービスもない劣悪環境でガンバッとるのよ!スキッパラ紛らわすための這い廻り記さ!


<九州の巻>

南方−1  Mon, 20 Mar 2006 15:05
最後のLONGドサに出掛けます。鹿児島まで1300km、一気に行きます!
Ryuの眼ファンの中に、かなりの物好きが一人いることが発覚してしまったので、今回はお気楽開き直りレポートを送れるかと思いきや、直前に急ぎ仕事が飛び込み、思案の挙げ句、新幹線の車両一番前の電源コンセント付き?指定席をゲット!パソコンと睨めっこの旅立ちと相なりました。電圧が不安定という風評にもめげず、これから博多まで一仕事!お気楽レポートはその後で!!

以下の2〜6まではまとめて届きました
南方−2  Tue, 21 Mar 2006 20:39:59
九州に入りました。博多でリレーつばめという在来線特急乗り継ぎで新八代まで、ここで九州新幹線に接続します。出ました3ヵ国語アナウンス!日韓中、なぜか英語は電光掲示板のみ!読むことはできても、ヒアリングの苦手な日本の英語実態に合わせたのね!それにしてもあと10年もすると、そこらじゅうで中国語、韓国語のアナウンスを聞かされるようになるのだろうか?後ろの席のオネエちゃんが突然携帯でしゃべりだした!よく聞くと韓国語だ!やっばり、じわじわと何かが押し寄せてきてるんだね!

南方−3  Tue, 21 Mar 2006 20:43:35
西の空もさすがに真っ暗!そういえば、この列車、塗装が真っ黒!ハウステンボスができた頃から、やたらJR九州の車両デザインが凝り始めたね!今では全国的にワルノリが蔓延してるが、確かに九州はデザインに金かけてるな!投資効果は別にしても!黒塗り列車で夜走る、これぞ闇夜にカラスか?!いや、これはつばめだ!

南方−4  Tue, 21 Mar 2006 20:44:23
列車の話が続いて恐縮です。もう一言!さっきから車内を眺めていて、何か違和感を感じてました。網棚がBOX式で扉が付いている。そう、ヒコーキ式なのです!なんだこれは!今にも酸素マスクでも下りてきそうで、気色悪いったらありゃしない!いろんな地域のお土産袋やいろんな人生を感じさせる見慣れた網棚の光景を再認識した次第!え?単なるヒコーキ嫌いの八つ当りだと!?だったら何!

南方−5  Tue, 21 Mar 2006 20:45:29
鹿児島到着!昔は西鹿児島という鹿児島NO2の駅が新幹線の最南端ターミナルに生まれ変わっていた。20年ぶり。中心街の天文館通りは、他の地方都市のような衰退は感じさせない!さすが鹿児島ということか!?実態は分からないが…!早速、薩摩揚げ+黒豚角煮+焼酎で一杯&鹿児島ラーメンといきますか!あっ!Ryuさんや!よだれ拭いてね!!

南方−6  Tue, 21 Mar 2006 20:46:34
焼酎のおかげで良く寝ました。今朝は6時起きして、いよいよ海路です。ガスタービン駆動の水中翼船で1.5時間、鉄砲とロケットの島、種子島!南北に長い島というイメージはあったけど、東西が最大でも12キロ、南北が50キロ近くあるとは!すぐ隣には屋久島もあるので、鬱蒼とした山林を期待したのはおおいにハズレ!島にはかなりの平地もあって、多種の畑が広がり、比較的なだらかな山地部も、実にのどかで多彩な樹木に被われ、これぞ日本の里山そのものの景観です。つづく

南方−7  Tue, 21 Mar 2006 21:38:26
種子島訪問の目的は、こちらのNPOが、廃れかかった地場産業の維持のため、訪れるサーファーを巻き込んで生産から販促までの一貫体制を作ろうという試みの取材です。NPOの代表に会いました。地元出身で、東京に出て7年OL生活、その後アメリカに渡って学校へ、日本に戻ってNGO活動8年、親御さんの具合が悪くなったのを機に種子島にUターン、その時丁度選挙だったから出てみたら市議に当選しちゃった、いつの間にかNPOも背負ってた…こういうおばさまが地域社会を担うようになってきた!ヤワなことのたまって、大都会でモソモソやってたら、太刀打ちできないな!地元の小学生に英語も教えているそうな!島内を案内してもらう間にも、親しみを込めて手を振る子供たちは1-2人ならず!日本はこれからは地方から変わってくる。種子島での実感でした!!

南方−8  Tue, 21 Mar 2006 22:26:49
17時20分発指宿経由鹿児島行きに飛び乗りました。約8時間の種子島滞在。経済指標で測れない豊かさが間違いなくある!農産物の自給もさることながら、心の方も自給を心がけなければ!

南方−番外  Tue, 21 Mar 2006 22:27:10
>で、そのおばちゃんセクシー?
★こちらがドまじめなことを書くと決まって俗人のフリしてこのようなチャチャを入れてくる悪い癖がRyuさんにあります!経歴から計算してください!我々より一回り若い世代です!でも、いや、だから、Gパンにスニーカーを履いて、ポンコツの泥だらけ軽トラックで港の桟橋までバタバタとかつ颯爽とお出迎えしてくれる市議会議員のおばさん!セクシーでないわけがないではあーりませんか!たとえ、名刺交換時に多少のカラスの足跡が確認されたとしてもです!加えて、秘かに、彼女の左薬指の現状調査を怠らなかったワタシはかなり有能な調査員だったと思います。調査結果は個人情報保護の立場から省略します!まだ何度かコンタクトする必要もあることだし!!今回の這い回り最大の収穫だったことを申し添えます!

南方−9  Tue, 21 Mar 2006 23:35:01
Ryuさんの罠にはまって、続編をやっちまいました!自分でも呆れました。
今回の一連の日本列島這い回り、総走行距離を計算してみたら…、あっ、またRyuさんからチャチャメールだ!
>ちゃんと写真撮った?
★はい、ちゃんとワタシの心の印画紙に、鮮明画像で!(ウッシッシッ)
本題に戻ります。なんと、今現在で1万2千kmを超えました!これから東京に戻り、残る福島、塩沢をかた付けると1万3千5百くらい!自分でいうのもナンですが、開いた口が塞がりません!お付き合いありがとうございました!★というわけで、宿題完とします!番外編もちゃんと掲載すること!博多でダウンします!その前にちょっとだけ中洲いこかな!おやすみ!  



◆今月の隆眼−古磯隆生

−まちの中のちょっとした異変の続き−

東京では花見のピークは過ぎ、既に桜も散り始めていますが、今年はまちの中の桜が通りを行き交う人々の目をしばらくの間楽しませてくれました。街並みには華やかさが添えられ、桜並木のアーケードでは思わず足を止めて見入ってしまいました。新たな始まりの季節に入ったことを告げるまちの風景です。一方で散り始めたこの時期は又、続く新緑の季節への序奏でもあります。2月に入って芽吹き始めた木々が新緑を着け始めています。まちでは淡いピンクと浅い緑の入り交じる光景が展開されてます。
昨年11月発信の<Ryu の 目・Ⅱ/no.35>の「まちの中のちょっとした異変」でケヤキの紅葉に異変が見られ、部分的に紅葉する前に葉が既に枯れてしまっていて<紅葉の時期にしては眺めが汚い!>と指摘しましたが、その現象は東京以外の各地に見受けられました。そのことがどのような影響を与えることになるのか気になっていましたが、昨日、街路樹にその影響と思われる現象があちらこちらに見られることに気付きました。桜と新緑の入り交じるこの時期特有のまちの風景におやっ?と思わせる光景が目に入りました。新緑のつき始めたケヤキの眺めがおかしい!新緑の着き方がばらばらでアンバランスです。新緑をつけてる枝とつけていない枝がはっきり区別されます。近づいて見ると全く芽をつけていない枝が各所に見られるではありませんか…。
昨年夏の長い暑さがケヤキに与えたダメージは紅葉に影響したばかりか新緑にも影響を与えることになっていた…何気ない身近な環境のちょっとした異変です。



◆今月の味覚−榎本久(飯能・宇ぜん亭主)

−山中通信7−

ウコッケイ(烏骨鶏)と言う鳥をご存じと思います。この卵一個、鶏卵の四、五倍もします。この度とあるお客様より為になるお話しを聞きましたので紹介いたします。
ウコッケイの卵をよく洗い、広口ビンに入れ、酢一合と卵一個の割りで漬け込んで下さい。卵十個でしたら一升の酢で漬けます。それを三ヶ月そのままにして置きます。二ヶ月程で殻が溶けてしまうそうです。白身と黄身が残りますが、その時箸で突いて分裂させ、良く撹拌します。薄い膜が残りますのでそれは捨てて下さい。撹拌後一週間位してから毎日盃一杯を飲み続けると身体にすこぶる良いとのことです。夏に向かって今から仕込んで下さい。肝臓病、糖尿病には特に効果があると言っています。私も早速作ることにします。
芽吹きの季節がやって来ます。梅もほころび、いつの間にか石垣等の草々に花がそっと咲いています。里山の景色は今でもどこを切り取っても「絵」です。これからはそこを離れ難い程の景観を見せてくれる筈です。読者の皆様、都心から一、二時間で心が洗われる所がここにあります。是非お訪ね下さい武州路へ。